★6月21日(火)  平賀和人

今回異動となった本社商品編成部編成課、僕の目の前には一人の女性が座っている。
宣伝部7年、秘書歴13年、そしてこの部署で3年目を迎えるバリバリの“ワーキング・ガール”こと山田善実だ。とても魅力的な女性だ。制作・宣伝時代に幾度となく修羅場をくぐり抜け、お互い“平やん”“山やん”と呼び合う仲にも関わらず恋愛関係に至らなかったのは一足先に信頼関係が築かれてしまったからか、惜しい事をしたもんだとつくづく思う。とにかくストイックな女性だ。趣味は山登り、いわゆる“ウォーキング・ガール“でもあるのだ。出来る女性というのはこういう人を言うのだろうな、そんな彼女を見るたびに思い出す男性がいる・・・長岡和弘さん。アーティスト、そしてもっと云えばベーシストとしても大先輩にあたる甲斐バンドのオリジナルメンバーだった人だ。僕より一足先に中途採用で本社制作部に配属され、斉藤由貴、Babe(ベイブ)を担当し、すでにヒット・ディレクターとして君臨していた。山田にも長岡さんのようなディレクターになって、早くヒット曲をいっぱい飛ばしてください(作ってください)と励まされたものだから、長岡さんて一体どんな人なんだろうとずっと頭の中でグルグル渦巻いていた。これから紹介するからと言われた時には今まで見たこともないような化け物にでも会うみたいな緊張感があった。
初めて挨拶を交わした時のことは今でも忘れられない。ニコニコしながら
「長岡です、初めまして。ところで平賀くんは・・・血液は・・・何型?」
「はあ?A型ですが・・・何か?」(意味がわからず心臓がバクバクした)
「A型か・・・制作に向いてないかも」(とうつむいて言う。心臓が張り裂けそうだった)
「えっ!?何型なら制作に向いているんですか?」(ちょっとむきになって言ったかも)
「O型かな」(その瞬間中ちゃんの顔しか浮かばなかった、最悪。O型=中村かよ)
「ちなみに長岡さんは?」(「実は僕もA型なんだけどね」という落ちを期待していた)
「O型」(なんだ!?落ちはないのかよ)
「なんでA型はダメなんですか?」(開き直って聞いてみた)
「A型は真面目できっちりしてるでしょ!?この業界、きっちりしている人ばっかりじゃないから疲れるよ〜(笑)。だから僕みたいにいい加減な人間の方が向いているんだよね」
「大丈夫ですよ、僕はO型っぽいA型ですから」(何を言っているんだ俺様は)
「はははは〜、面白い!でも、あまり頑張り過ぎないようにね!」
長岡さんが言うとおり少しばかり頑張り過ぎたようだ(笑)。
物腰の柔らかい人で常にマイペース、なんにでも興味を示すだけのことあって、話題も豊富で一緒にいても飽きない人だった。お酒も良く飲んだ。飲みだしたら終わらない2人はのちに敬遠された(笑)。いろんな話をした。させて頂いた。これがのちに僕にとっては見えない財産となったのだ。
その酔った勢いで話してくれた中でも忘れられないのがちょっとした胸の話だった。そのひとつは女性の胸と二の腕の柔らかさは同じだから一度試してみて!というものだった(笑)。要するにその女性の二の腕に触れることで胸の柔らかさまでわかるという奇天烈、かつ刺激的な発想物語だった。また長岡さんの話し方が面白くて、全然厭らしくなくて、ついつい引き込まれてしまう自分がいたのも確かだった。
後日、犯罪にならないと思われる妻で何度も試したが、やっぱり本物には敵わないなと思った(笑)。
そしてもうひとつ、今も時たまやってしまう仕草がある。車に乗る。高速に乗る。運転席側の窓ガラスを開ける。腕を伸ばす。掌を風にぶつける。80キロ、90キロ・・・120キロ・・・ちょっと硬いか。110キロ・・・こんな感じだったな、あいつのは。と同時にニコニコした長岡さんの顔まで思い出されるのはしゃくだが、こんな面白いこと教えてくれてホントに感謝している。

クールビズならぬクールヘッズで(笑)。憧れのネクタイ姿で頑張っています。
右から、10月出産予定の未来。7月に柔術大会でブラジルへ経つ剛。クールヘッズ・カズ(笑)。そして義理の息子、要治。今日は剛くんの壮行会です。
どうしても登場したいというので…編成部の華(く、苦しい!)こと山田善実と。



★6月7日(火)  平賀和人

6月3日、成田に降り立った。「暑い」
一足先に夏をというわけでもないがグアムまで足を運んだのにアメカゼアラシスコールカミナリに祟られた。戻った日本の方が暑かったというわけだ。
今年は野球の調子が今ひとつ良くないのだ。ここまで2敗1引き分け。決勝トーナメント進出もかなり絶望的。もう1敗も出来ない状況なのだがチームにまとまりがない。その原因がピッチャーである自分にあることは明白だ。「よ〜し、ミニ・キャンプを張ろう!」
キャンプと言えばグアム・キャンプ(笑)。さっそく体の切れを取り戻すために徹底的に下半身を鍛え直すスケジュールを練った。
メインは3日間連続のゴルフ(厳しい、厳しすぎるぞ)そしてプールで水泳。残りの時間は飲み食いや買い物にあてるというプロも怖気づくような過酷なものだった(大爆)。
日本よりも涼しく感じられるグアムでのゴルフは予告もなく押し寄せる激しいスコール(いや、あれは嵐だな)と雨上がりに突如現れるカエルの大群を除けば快適で(笑)、初体験の50mプールは誰も使用しておらず、まさにプライベート・プールのようで快感、快感!!
グアムの先住民族チャモロ人のチャモロ料理でパワーを貰いマイクロネシア・モールやGPO(グアム・プレミア・アウトレット)での買い物はもちろんベビー・グッズ中心(あはははは!)、特に女の子用は可愛い、可愛い。そんな鍛錬の日々をこなしての帰国。
あれほど体を絞ってきた筈なのに何だか体全体が「重くてだるい」。これは多分グアムで読んだ桐野夏生の小説「柔らかな頬」が原因だろう。なかなか重厚なストーリーだったからな。マンションに戻るなり体重計に乗った。「はあ〜?!」
自分の目を疑ったが確かに日本を経つ前より2.5キロは増えていた。「あせるぜ!」と思わず阿部敏郎のタイトルが口をついた。人生あとで振り返った時に無駄だったということは何ひとつないと信じる自分だが、唯一あったとしたらこのミニ・キャンプなのかも知れない(泣)。「よ〜し!土日で取り戻す!!」
土曜日はポニーキャニオン関連の映画、「ミリオンダラー・ベイビー」を観戦に(と言ったほうがいいだろう)。う〜、何て表現したらいいんだろうか・・・深くて重くて辛い悔しい悲しい物語だった。立ち直れないくらいのパンチを貰った気分だった。この映画を観た後はとにかく何もする気が起きなかった。それくらいストーリーに、ヒラリー・スワンクの演技にはまってしまった自分がいたのかもしれない。
家に帰ってからもなかなか寝付けずにいるとBS―2でジョージ・クルーニーの主演映画「パーフェクト・ストーム」があることに気づいた。
「ああ、これ見逃したんだよな確か、ラッキー!ラッキー!!」
・・・見なきゃよかった。「今日は仏滅か!?」
思わずトイレのカレンダーで確認する有り様だった。「今日は先勝か」
先勝〜万事急ぐがよし。午前が吉で午後以降は凶・・・「当たってるじゃん!」
日曜日は子供たちの歓声で目が覚めた。カーテンを開けると、グアムでは見ることのなかった青空が広がっていた。目の前の学校でサッカー大会が繰り広げられている。なんだかこっちまで血が騒ぐよ。いい日になりそうだった。そして間違いなくいい日だった、順調だった、夜に録画した「あいくるしい」を見るまでは(笑)。
・・・見なきゃよかった。「あいくるしい」を見たら「ああ、くるしい」になってしまった。トイレに駆け込んだ。用足しにじゃないよ、確認しにだよ。「今日は友引なのになあ・・・」
と便器に腰を下ろしたら何やら催した。
「はじまりは夜」だった。
今週末の12日はグアムでのミニ・キャンプの成果を試すべく練習試合が大田スタジアムで組まれている(11:00〜13:00)。相手は東芝EMIさん、強敵だ。この日はNSPのキムタクことナカタカの52回目の誕生日でもある。何故か嫌な予感がした。まさか仏滅じゃないだろうな?トイレへと走る。「お前という男は・・・どこまで・・・」
泣けてきた。
もしも〜し!皆さんお元気ですか!?会報は届きましたか?えっ!?まだなの?じゃあ、究極のDVD情報も知らないんだ。可哀想〜(笑)!!
三日間連続のゴルフ!こんな感じでナイスショットを連発しようと思います。
さあ、雨にもマケズ行ってみよう!ホップ・ステップ・グアムゴルフ!!
ティーグランドには美しい蹲踞の姿勢で待つカエルが。グアムばれ!やせガエル!!
誰もいないプール。これだけ天気が悪けりゃ・・・普通は泳がないわな(笑)。こっちは鬼のミニ・キャンプだからさ。
トレーニングの合間には精神統一のため静かに読書も(笑)。今回は桐野夏生さんの「柔らかな頬」上・下巻をチョイス。はまった、はまった。 いやあ、厳すいトレーニングでした(笑)。さあ、街へ繰り出すぞ!飲むぞ、喰うぞおおおお〜!! うひうひうひ〜!ここが人気のチャモロ・ビレッジ・ナイト・マーケットだ!!美味そうだな。マジ美味かったですよ、安くてね。 こんなのまだ孫には早いよね、どう見てもデカイよね。イケナイ右手ちゃん!!