★続・帰って来る「青春のかけら達」

 今日は(5月9日)思いがけず興味深い音源の聴き比べが出来ました。

 そう、今度通販商品としてポニーキャニオンから復刻される「青春のかけら達」のLPレコード盤用カッティングマスター・テープと僕みたいにレコード・プレイヤーを持っていない方々のためにマスタリングされたCD盤用マスタリングマスター・テープ。それを会社内のスタジオで交互に聴けたわけです。すっかりCDの音に慣れてしまっていた自分にはLPレコード盤用のマスター・テープは確かにそしてかなりの衝撃でした。

 すべてがナチュラルなんです。等身大の僕らがそこに居たんです。そう云えば思い出しました!僕らはN.S.P(Natural Sound People)だったんだ、Natural Kidsだったんだと(笑)。話は戻りますが、その中でも特にストリングスそして天野の声が僕の良く知っている中低域の伴ったソレだったので一瞬凍ってしまいました。思わず堪えました。それぐらい天野が目の前で歌っているような、いや目の前にいるような錯覚に陥るほど、リアルに再現されていたのです。一曲、一曲「あぁ、これはドラムが○○で、エレキギターは○○、そんでキーボードは○○」とビックリするくらいレコーディング時の光景と共に記憶が遥か彼方からハイスピードで戻ってくるから不思議です。

 現在、アナログ・レコード盤用のカッティング(マスタリング)が出来る所と云えば東洋化成さん(くらいでしょうか)。当時も東洋化成さんでしたが、今回も同様です。そしてカッティング・エンジニアまで同じだったとは!!

 思わず当時の(78年に発売された)レコードとこの日のレコード盤用のマスター・テープを聴き比べてしまいました(発泡酒とビール、もっと言えばアサヒビールとキリンビールの違いなら分かるのですが・・・)。う〜む、似てるけど何かが違う・・・やっぱり。どちらも甲乙つけ難い素晴らしい仕上がりなのですが・・・今の僕にはなんと言うか言葉にするのは難しいのですが、やっぱり“Natural Sound & People”で、今回のマスター音源に勝ちを上げたいと思います(笑)。

 もちろんレコード会社のスタジオですから機材もしっかりしています。皆さんが家庭でお持ちの機材とはちょっと違います(笑)。微妙な違いもハッキリとわかるんです。音ってこんなにも正直だったんですね( 因みに今日の機材はレコードプレーヤー:DENON  AU-320カスタムメイド、アンプ:AMCRON(アムクロン)MACRO-TECH  2400、スピーカー:B&W 801 series2 )。

 当時は今と違ってすべてが生音。打ち込みやサンプリングなど一切存在しない時代でした。

 天野が作った曲に僕や中村くんを始めいろんなプレイヤーやエンジニアが持っている技術と感性と情熱を吹き込んだ証が今ここに復刻するのかと思う時、ここまでNSPとその音源に関わりこだわって商品化してくれるポニーキャニオンになんとお礼を云っていいものか・・・。出来れば次からはレコード・プレーヤー付きLPレコードセット商品なんて、どうでしょう?(いかん、いかん!また数少ないファンから“平賀くんはホントに商売上手なんだから”という声が聴こえてきそうだ)

 今改めてレコード・プレーヤーやレコード盤を引越しのたびに処分したことに、久々に唇を噛みしめています。

 この企画が成功した暁には、いやこの企画を機に(笑)、松山千春、中島みゆき(難しいと思うけど)、とんぼちゃん、そして僕の青春そのものだった吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫といった70年代の音源がLPレコード盤として復刻されたら最高でしょうね。

 あ〜なんだかワクワクしてきました。楽しい老後が少し見えてきました(笑)。

 あ〜見えました、見えました。すっかり禿げ上がった自分がステレオの前でレッド・ツェッペリンを大音響で聴きながら一緒にベースを弾いてます(笑)・・・曲は「Good Times  Bad Times」。


風呂待ちでちゅ
平賀和人